「99.9」【最終回感想】「起こった事実はたった一つです」深山の言葉に説得力あり | 素敵なmono

「99.9」【最終回感想】「起こった事実はたった一つです」深山の言葉に説得力あり

99.9

こんにちは、monoです。
またまた楽しみなドラマが最終回を迎えました。
初めは、松潤のおぼっちゃん風な髪型に違和感がありましたが、それも馴染んできましたね。
髪型で言えば、栄倉奈々ちゃんの前髪ぱっつんもですけど。
刑事弁護士チームの結束も固まって頼もしくもあり、扱う事件にも引き込まれるようになってきていました。
最終回は、KAT-TUNの中丸くんがゲストです。
法廷シーンもたっぷりあります。
松潤の曲者弁護士、チーム感もあり面白かったですね。

連続殺人事件の犯人逮捕の決めては物証

連続殺人事件の犯人として逮捕起訴された石川(中丸雄一)
決め手は、犯行現場にあった石川の血痕と毛髪。
被害者の女性は2人。
県知事の選挙事務所のスッタフと5年前から胃癌を治療中で、最近完治したばかりだという。
ここに事件の犯人に繋がる伏線が隠されています。
ミステリーの王道ですよね。
最初に犯人が出てくる。

検察の皆さんは、どういう捜査をしているのでしょうか。
あ、捜査はしないんだっけ。
話を聞くだけって「HERO」で部長が言ってましたね。
丁寧に話を聞く。
それが大切だって、深山も言ってましたね。
このドラマに出てくる検察の方々は、ちょっと残念な描かれ方で可哀想です。
実際は、こんな事ないと思っていいですよね。

冤罪が量産された時代があるのは、事実ですが。
そこまで詳しく知らないのですが、大きな事件の結審の結果はニュースでもやりますから。

物証だけで犯行だと言われ、疲れて調書に署名してしまう。

早く楽になりたいから。
楽になれると言われたから。

でも「やってないんです。いくら言っても聞いてもらえなかった。」石川が訴える。

やっと聞いてもらえる人、それが弁護士なんだね。
最後の0.1%の光が、弁護士。

今回の起訴の一連の流れが、深山の父親の事件とリンクする。
突然加害者として、逮捕される。
加害者家族になってしまった記憶が、蘇る。

斑目所長と深山大介

所長の部屋に置かれているラグビーボール。
深山の父親のサインがある。
高校時代の友人。
深山大介が、物証のみで少女殺害事件の犯人として起訴され有罪が確定。
控訴請求中に獄中で死亡。
新聞の記事も年々小さくなり、死亡記事はひっそりと片隅に出ているだけだった。

深山の記憶にある葬式のシーンで、斑目所長はつぶやく「冤罪だ。」

「どうしてこの事務所に入れてくださったんですか?」
「どうしてかな」

「弁護士としての力が、半分」
もう半分は、
「大介に何もしてやれなかった。せめてそばにおいて見守ってやること」
斑目所長の暖かさも素敵でしたね。

突然、加害者家族になる。
その辛さを一番理解する弁護士。
詳しい生い立ちを、描かれることはないけど、いとこのバンドウさんと兄弟のように育ったんだよね。
バンドウさんのいい加減なところが、かえって救いだな。

誰が犯人だとかは興味がない、事実だけが知りたい。
正義とか真実とかそんな曖昧なものは、いらない。

深山の生い立ちを考えると、この言葉に重みを感じる。

石川さんのアリバイを証明したのに

石川さんの犯行とされる事件。
2件目は、別の場所にいたという。
防犯カメラをくまなく見る。
そして石川を発見。犯行時刻には現場に行けない。
アリバイが確定したのに、すぐさま検察に犯行時刻の訂正という手を使われる。

無実を証明する方法が見つからない。

調書と実際に石川の話は食い違う。
「正社員になりたくてむしゃくしゃしていた」
「社員は責任が重いので、このままの方がラクでいいと思っていた。」

現場の様子は、力があり、胸を一突きにしている。
「柔道してました?」
「小さい頃から気が弱くて」

犯行動機を作為されている。
体力的にも、犯行を実行出来るとは思えないのだが、
「見に覚えのないことで、逮捕されるものなんでしょうか?」
石川の父親の言葉が、しみる。

もう一つの殺人事件があった

よく似た犯行の殺人事件が、静岡で発生していた。
雑誌の記事で見つけた深山は、担当に記者と落ち合い事件現場に行く。
静岡好きだな。
あのセリフがまた出てくるよね。

犯行の手口が似ている。
3件の事件こそが連続だとの仮説で、被害者に目を向ける。

共通点があるのではないか?
強盗殺人。
婦女暴行。
どれも現場から感じるのは、後から細工し、そう見せているみたいだ。
3件目の犯行は、連続と思わせたくなくて、強盗に変えたのか?

「だもんで」
静岡の遺族との聞きこみで、5年前に東京の病院に、入院していた事がわかる。
同じ時期に、同じ病院にだ。

石川も同じ病院で、最近人間ドックを受けたと言う。
そこで、採血された血液と毛髪が使用されたのではないか?

5年前の入院患者のデーターを手に入れようと帆走する。
検察官丸山が、静かないい仕事をしました。
丸山と立花の応酬も見どころですね。
女性であることで虐げられること、まだあるんです。
でも、頑張っているんです。

依頼人の利益を尊重する佐田。
事実を追い求める深山。
立花は、依頼人の力になりたい。

検察は?
「知力を尽くして、真相解明に取り組む」その原点を忘れないで下さい。

3人が同じ病室に入院していた事が、入院患者リストから判明。
そして、実は4人部屋だった。

もう一人の人物は、海外にいた。

まもなく帰国するという、第4の人物に入院中の出来事を聞く。
当時の院長がセクハラをしていたのだ。
今の知事だという。
セクハラの相手は第一の被害者だった。
選挙事務所のスタッフをしていた人だ。

示談でおさめていたのに、知事になったらスタッフとして近づきゆすり始めたのが原因だった。
お金は、恐ろしい。

法定での深山

最後は、法定での結審前の最終弁論。
大友検事正の入室を見て、深山が弁論を追加した。
真犯人が見つかったので、事件については訴えることはありませんと前置きしながら。
「無罪が確定しても、元の生活には戻ることはありません。」
「誤った逮捕、起訴によって、その人の人生は大きく狂わされてしまう。」
「冤罪事件は、多くの人不幸にします。」
「被害者とその家族は、罪なき物を憎み、ある日突然世間の避難にさらされる。」
「99.9%」
「国家権力である検察が、起訴を決めた内容は、正しいと誰もが思うからです。」
「本当の事実を、見逃してはならないんです。」
「どうか、みなさん。目で見て、耳で聞いて、考える。自分の答えを探してください。」
「起こった事実は、たった一つです」

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