「ヒメアノ~ル」森田剛の狂気と優しい声のギャップが秀逸 | 素敵なmono

「ヒメアノ~ル」森田剛の狂気と優しい声のギャップが秀逸

「ヒメアノ~ル」
森田剛さんって、ジャニーズのV6の人って言う認識はありますが、それ以外はよく知らない。

映画の内容が過激であること、
森田剛のファンだからと安易に見ないようにとの書き込みも多かった映画。

さんざん悩み、自分の目で確かめたくなって映画館で鑑賞。

見てよかった。

森田剛は、素晴らしい役者だった。
180度見方が変わりました。

アイドルではない役者、森田剛だった。

映画は、直視出来ない過激な場面も多かった。
気の弱い方は、見ないほうがいいかも知れない。

意外と女性のほうが強いと思いますが。

日常と非日常が交錯する快楽殺人者と平凡な青年の物語

原作:古谷実
脚本、監督:吉田恵輔
R15+
公開日 2016年5月28日
99分

【キャスト】
森田剛、濱田岳、ムロツヨシ、佐津川愛美

主演は濱田岳?森田剛?

主演が濱田岳さんで、悪役に森田剛さんが出ているんだと思っていました。

原作マンガの主人公は、「岡田くん」らしいです。
原作は読んでいません。
簡単に原作あらすじをネットで予習して、狂気殺人の場面があることは認識して映画館に向かいました。

「ホッとした部分」と「切ない部分」と「やるせない気持ち」と「何やってんの!」って思わず吹き出しちゃう、おかしい気持ちと忙しい。

いろいろ考えさせられる映画だった。

森田剛さん演じる「森田くん」と濱田岳さん演じる「岡田くん」

2人が、岡田くんの「職場の先輩」ムロツヨシさんの片思いの相手「ユカちゃん」佐津川愛美のカフェで、久しぶりに再会するするところから物語は始まる。

不穏な感じ。

でも、「森田くん」の「岡田くん」と呼ぶ声のトーンがとても優しくてホッとしました。

「森田くん」本当は優しい人なんじゃないかな?
そう思わせる、あの優しい声は好き。

優しい声の持ち主の「森田くん」

その森田くんが、凶悪な殺人犯だとは、思えない。

前半は「岡田くん」の平凡な日常が描かれ、ところどころに「森田くん」の非日常が挟み込まれる。
後半は、どれが日常でどうなっていくのか、不安が募り恐ろしい。

どうしてあんなにも、人を殺せるのか?
どうして、殺人者を野放しにしているのか?

未解決事件ってこうやって、逃げているの?

すぐ近くに、狂気が潜んでいるのか。
人事では無いのか?

何時でも事件の加害者になり、被害者になってしまうか。

夏の暑い日

ラストの「森田くん」のセリフが泣ける。
夏の暑い日の回想シーン。
なんとも言えない感情が吹き出す。

「森田くん」が本当に欲しかったもの。
壊したかったものってなんだったんだろう。

白い犬をさけて、車が大破。
「あ、岡田くん。借りてたゲーム返すね」

「おかあさーん。麦茶持ってきてー。ふたつ」

誰にでも、子供の頃の思い出がある。

自分の子供時代を思い出して切なくなる。

恐怖は終わった。

安堵と切なさで、エンド・タイトルの間、涙があふれた。

泣く姿を見られたくない人は、ひとりで見てください。

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