「重版出来!」第5話感想とあらすじ・五百旗頭さんが尊敬する久慈社長と宮沢賢治詩集の心温まる話 | 素敵なmono

「重版出来!」第5話感想とあらすじ・五百旗頭さんが尊敬する久慈社長と宮沢賢治詩集の心温まる話

こんにちは、monoです。

今回も良かったですね。
このドラマは、登場人物のキャラクターに厚みがあって説得力があって、面白いです。
主役の黒木華さんが、いい感じで控えめです。

重版出来!第5話 宮沢賢治の「雨ニモマケズ」

第5話は、五百旗頭さんの観察をしていた心が、どうしてそんなにいい人なんだ?

と聞いた返事が、本当に良い人では無くて善い行いをすることによって
「運を貯める」社長の生き方を実践しているのだと説明を受ける。
で、運を貯めるって?
どういうことなんでしょう?

久慈社長の半生は宮沢賢治との出会い


社長の半生のお話が挟まれます。

新人の成長と、単行本の出版に関わる装丁作家さんが出てきたり、営業部のお掃除の話やらと本当に盛り沢山でした。
今後の話の流れも、気になる終わり方でしたし
この辺りで、ドラマがぐんと動き出しそうです。

では、詳しく追っていきます。

大塚シュート初単行本

編集部に持込で、発掘された新人の大塚シュート。
連載も好調で、単行本が発行されることになった。
単行本の発行の準備を一緒にしようと五百旗頭さんに言われ、大喜びの心。

まずは、表紙の装丁を決める。
装丁作家さんに会いに行く。

どんな表紙になるのか。
元になる絵を大塚に書いてもらったものを、装丁作家に手渡す。

装丁作家も人気の人に頼むようだ。
新人の一冊目。
原価意識も大切だ。
これからの作家人生を左右する、大事な一冊目。
作家の可能性に傷をつけるな。

本当に五百旗頭さんは、頼りになる編集さんですよね。
一緒にお仕事出来る人は、幸せだと思います。

そんな五百旗頭さんが一番初めに手がけた本ってなんだろう。
初めは、文芸部だったそうです。

「宮沢賢治詩集」社長と一緒に作ったみたいです。
その時に、五百旗頭さんは社長の人となりを感じたのでしょうか。

久慈社長は電車通勤、賃貸暮らし

カフェ
久慈社長といえば、心の入社面接の時に暴漢と思われて、柔道の技をかけられて投げ飛ばされていましたよね。

社長と言えば、もっと金銀ギラギラしていそうなんでんですが、
五百旗頭さんの説明では、電車通勤、賃貸暮らし、賭け事もしない、趣味は散歩と掃除。
必要最低限の暮らしで満足しているのは、運を貯めて仕事で勝ちたいから。

そして、久慈社長の回想シーンが始まる。

炭鉱の街で育った貧しい暮らしの久慈少年。

勉強は出来たのだが、貧しさの為中学卒業後、母親が行方不明になって炭鉱で働いた。
自暴自棄で荒れた生活をしていたが、一人の不思議な翁に出会った。

老人はお金持ちだとの噂があった。

「人には決められた運がある、運を何時使うのは、自分で見極めろ。運を使いこなせ。」
この不思議な翁、火野正平さんが、すごい存在感です。

久慈青年は翁にあった翌日に、炭鉱の街を出て東京に出てきた。

賭け事もやめて、生きるためにまじめに働いた。

同僚から一冊の本をもらった。
同郷の作家の本だという。

それは、「宮沢賢治詩集」

久しぶりに読んだ活字だった。
泣けた。
ただ文字が並んでいるだけなのに、なんでそんなに泣けるの、分からなかった。

雨ニモマケズ

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

有名な詩です。

教科書にも載っていました。
一度は、読んだことがあります。

久しぶりに聞きました。

いい詩です。
重い。
社長の朗読良かった。

いつ読むのかが、人生において重要なんだと思います。
人生のポリシー。
説得力があります。
ついていこうと思う社長の人柄です。

冒頭でも社長は、得意先で言っていました。

「デジタル化は避けられない。
でも、紙の本は出し続けます。」
「目標は、重版出来です。」

ずっしりと思い本を、一枚一枚ページを捲る。
あの感覚は、捨てがたい。

本を読む。

その時間が好きだ。

この詩集との出会いが、今の仕事の源になっているんですね。
素敵です。
いい会社ですよね。

新人漫画家、東江さんと中田さん

花
2人のデビュー待ちの新人の対比が、浮き彫りになってきました。

安井との打ち合わせは、10分で終了。
「オッケーです。」
「これで、行ってください」
打ち合わせと言えるのか?
なんのアドバイスも、相談もなく、拍子抜けの東江。

反対に中田と心は、何度も手直ししてゆっくり完成させていった。
手直しに次ぐ、手直し。
根気強く頑張った中田。

そして、新人賞に投稿させた。

編集部の会議で、前代未聞の新人としてデビューさせる事になった。

いよいよ中田伯のデビュー決定。
三蔵山のアシスタントチーフの沼田の様子がおかしかったのが、気になるけど。
次回何か、事件が起きそうな予感。

東江にも、突然の安井からの電話で、原稿をやり直すようにと言われパニックになる。

装丁作家 野呂さん

人気装丁作家さん。
出版業界では、普通の職業なんでしょうね。
知りませんでした。

デザインなんですね。
色とか、配置とか大きさとか、イメージとか。

そうやって、本はできているんだと。
毎週、本当に面白いと思います。

社長と小泉くんと古紙再生センター

大塚シュートさんの単行本発売日。
社長がいつも行く場所に、心と小泉が同行するようにと言われる。
毎年この時期に行くという、その場所は古紙再生センター。
抱えきれなくなった在庫を裁断して再生しているのだ。
営業部の大掃除。
小泉は、パソコンに部数を入力するだけの仕事だと言っていた。

目の前には、裁断されていく本の山。

一冊でも多くの本を届けたい。
本が私を人間にしてくれたのだから。
この、痛みを忘れないために見ておくのだ。

「忘れません、この光景」

社長の運は、ますます貯まる一方のようですが。
来週も楽しみです。

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