関ジャニ∞の最終兵器、丸ちゃんの単独初主演作品です。
一世を風靡した絵本作家の豪邸とは知らずに盗みに入った泥棒と無理やり手伝わされた主人公が、次々と現れる登場人物に、次々と誤解され、その人物を演じていくというコメディ映画です。
泥棒役者
2017年11月18日公開作品
114分
監督・脚本:西田征史(2006年舞台脚本)
泥棒役者・キャスト
丸山隆平、市村正親、石橋杏奈、宮川大輔、片桐仁、高畑充希、峯村リエ、
ユースケ・サンタマリア、向井理、片桐はいり
あらすじ
大貫はじめ(丸山隆平)は、手先が器用で金庫破りの名手として窃盗に加担し少年院に入っていた過去があった。
今は更生し、小さな工場で真面目に働く青年だ。
恋人の美沙(高畑充希)と同棲生活を始めたばかりだったが、幸せに暮らしていた。
美沙の誕生日の日。
たまには、外でデートをしようと待ち合わせをしていたはじめの前現れたのは、昔の泥棒仲間(宮川大輔)畠山。
美沙に過去をバラされたくなかったら、泥棒を手伝えと脅される。
強引な畠山に逆らえず、美沙を守るため、しぶしぶ泥棒を手伝うことにしたはじめだった・・・。
畠山が目をつけたとある豪邸。
電話を鳴らし、ルスを確認して侵入する。
豪邸に金目のものは無く、部屋に置かれたむき出しの金庫とネコの銅像があるだけだった。
はじめはそのネコの銅像に懐かしさを感じるのだ。
金庫を開けるように指示する畠山だったが、はじめは拒み帰ろうとする。
ドアを開けようとすると、なぜかドアが開いて男が立っていた!
「すいません!チャイムを鳴らしたのですが・・・開いていたので・・・」
「ご主人さまですか?」
男は、絵画材料のセールスマン(ユースケ・サンタマリア)だった。
なんとか、屋敷の主人になりきって追い出した。
急いで、帰ろうとすると今度は若い女性(石橋杏奈)が、やってきた。
「奥江里子」と名刺を差し出し、担当編集者の代わりに来たという。
「先生」ですよね、企画できましたか?
今日はいただけるまで帰りません!
奥江里子は、お腹の調子が悪いようでトイレにこもってしまった。
そのスキに帰ろうとすると、隣の部屋からワインで服が汚れたと男が出てきた。
この屋敷の本当の主人(市村正親)だった!
ヘッドフォンで音楽を聞いていて、騒ぎに気づかなかったらしい。
ルスでは無かったのだ!
「ああ、君が代わりの新人の編集者?」もうすぐ出来るよ。待ってて。
主人は、服を着替えに2階へ行った。
そこにセールスマンが、舞い戻ってくる。
本物の編集者もトイレから出てくる。
誰?「妻です」
「奥様ですか?」
はじめは、「新人編集者」と「屋敷の主人」を演じながら、次々と訪れるピンチを切り抜け無事に屋敷から出れるのか?
その間、物置にずっと隠れたままの畠山。
欲を出さなけりゃ、逃げるチャンスはあったのになあ。
迷惑な隣人(片桐仁)も、重要な役目を持つユーチューバーとして出てます!
感想
丸ちゃんの間違われるたびに決まりセリフ「・・・そうですぅ」がクセになる。
新人編集者が「奥」という名字だったり、
絵本作家の前園のキャラがぶっとんでいるので「ちょっとかわったお手伝いさん」に見えたりする。
ちょっと強引だけど「ああ・・・そうかも」と思わせる。
舞台で観たいなあと思う作品ですね。
やっぱり。
ワンシュチエーションで展開するドラマのなかに、時々差し込まれる美沙のシーンがほっこりします。
高畑充希さんが、とんでもなく可愛いという映画です。
初主演の丸山さんを周りが全力で支えている。
支えられている丸山さんを堪能出来る映画です。
これからの、期待感を感じられます。
どこまで行っても、ユースケはユースケだし、宮川大輔は浜ちゃんにしか見えない。
関西弁でまくし立てたら、そう見えるのかなあ?
それとも、意識して浜田さんを演じているのだとしたら、そっくりです。
市村さんの芸達者ぶり、ユースケの正しい使い方、映画にするならこの配役だなという感じです。
諦めずに、信じて前を向いて歩くことを教えてくれる映画です。
ちゃんと見ててくれる人がいる。
最後も、みんなハッピーですよ!
「小野寺の弟、小野寺の姉」のお二人も画面に参加されてます。
さすがのオーラで画面の片隅でもわかります!
舞台から映画になった作品として大好きな「キサラギ」(2007年)を思い出しました。
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