こんにちは、monoです。
東野圭吾さん原作の新参者シリーズの完結編「祈りの幕が下りる時」見てきました。
阿部寛さん、松嶋菜々子さん、そして小日向文世さんの熱演に感動しました。
新参者・・・シリーズを見たことがなかったので心配だったのですが、じゅうぶん楽しめる内容となっています!
もちろん、ずっと見てきた方は、さまざまな疑問がいっきに解決する完結編として、さらに楽しめるにちがいないと思います。
映画を観終わったいま。
過去のドラマを一気に見たいとうずうずしています。
そんな人のために「TVer」にてシリーズの配信を期間限定でしています!
ありがたい!です。
帰って、すぐに観ました。
ドラマも面白かった!
大きな一つの事件を追いながら、1話完結ふうの展開で、容疑者としてうかぶ人々をじっくりと見せます。
日本橋の人々のいきづかいが、感じられます。
あらためて阿部寛さんという役者、東野圭吾さんという作家の素晴らしさをあじわえる素晴らしい作品だなあと思います。
時間がゆるすなら、ドラマを観てからの映画観賞をオススメします。
さらに映画が、楽しめます。
私は、ドラマを一度も見ずに映画から見ました。
それでも、じゅうぶんに楽しめます!
映画「祈りの幕が下りる時」
「新参者」ドラマの登場人物も、まいかい豪華でそれぞれのキャラクターに味があって素敵ですよね。
映画では、松嶋菜々子さんがヒロインで登場します。
「やっぱ、超キレイ」です。
そして、やっぱり、犯人っぽいです。
映画は、16年前。
加賀恭一郎の母が、遠くはなれた港町でひとりひっそりと亡くなるところから始まります。
事件性はなく、病死です。
行方不明の母の居場所を、母の死とともに聞かされる、悲しい現実。
さらに、一緒に住んでいたであろう男性の存在を知ります。
でも、手がかりは名前だけ。
連絡先も何もかも途絶えてしまった謎の男。
加賀は、その謎の男性をずっとさがし続けていたのです。
生前の母を知るその男性から、母の話を聞くために。
加賀は、あいかわらず人形焼を食べながら、ひとりで地道に捜査していたのです。
ノーネクタイの加賀のふうぼうが、心にしみます。
そして、映画は現在にもどります。
ひとつの殺人事件が起こります。
それは、一人の女性の変死体。
女性の身元も名前も不明。
なぜ、そこでなくなっているのかもわかりません。
日本橋署と警視庁で合同の捜査が開始されました。
加賀とコンビを組むのはいとこの松宮です。
若さが目立っていた溝端さんは影をひそめ、おちついた役者になった松宮が見れてうれしいです。
迷宮入りかと思われる謎の多い事件が、徐々に解明していく様子はとても面白い。
女性は、滋賀から上京してきて殺害されたということがわかる。
さらに、近くで焼死したホームレスに松宮が目をつける。
一見、別の事件のようすが関連性が出て来て、関係者をおいつつ捜査がすすむ推理もおもしろい。
「人は嘘をつく」
加賀の推理の根底にいつもある信念ですよね。
嘘のつき方から、捜査するんですよね。
人のつく嘘は、誰かを守るための事が多い気がします。
感想
母と息子。
父と娘。
母と娘。
そして、父と息子。
それぞれの親子の愛情が感じられる映画です。
切なくて、優しい。
分かり合えないのも親子、傷つけ合ってしまうのも親子。
親は、子供のために自分をも犠牲にしてしまう。
愚かだなあと思う。
悲しいなあと。
でも、幸せな時間もあったのだと知ることができて、救いも残してくれた。
悲しみの中でも、ささやかな愛しい時間があって本当に良かった。
タイトルの「祈りの幕が下りる時」が心に染みる。
エンディングに、日本橋の人々が総出演されるのは嬉しい。
みんな元気そうで良かった。
平穏な日常を送ることのありがたみを感じる。
「新参者ですから」
もうすっかり、馴染んでいると思います。
ラストでは本庁復帰、続編がありそうなニュアンスも感じました。
また、どこかへ「新参者」として捜査してくれるのかな。
それにしても阿部さんのドアップは、ド迫力。
ますます渋みが増して、素晴らしい。
次回作も楽しみだ。