掟上今日子 第7話 須永フェスタのその後 | 素敵なmono

掟上今日子 第7話 須永フェスタのその後

本

須永昼兵衛の遺作は、とうもろこしの軸

今回の依頼は、須永昼兵衛が大好きな今日子さんが、無理な依頼を引き受けてしまうのだ。

先日の須永フェスタ開催中に急死してしまった、作家の須永の死因についての確証がないまま、最後のミステリーが出版されようとしていた。

ここにきて、自殺ではないのだろうかとの疑問が出てきたため、
出版までにキチンと調査して売り出したいと出版社が言い出した。
そのためには、まず最後の作品を読んだ今日子が、今までの作品をすべて読み、
その上で捜査することにしたいと言うのだ。

またもや出版社の編集 重信からの依頼

編集者の重信から渡された、昼兵衛の出版物のリストとともに
厄介は99冊の本と食料を大きなリュックに詰めて、今日子の部屋に忍び込む。
と言っても、それが今日子の依頼なのだ。

寝ずに99冊の本を読破する。
そのために厄介に寝ないように見張っていてもらいたいという。

100冊寝ないで読みます!

厄介の妄想新婚劇場も交えながら、5日間にわたり寝ずに読書に明け暮れる今日子と甲斐甲斐しく世話をする厄介。

好きな作品を読むだけに没頭する今日子と今日子と一緒に入れるだけで嬉しい厄介。
はじめは30分で1冊を読み上げるハイペース。
5日で読破できる計算だった。
しかし、時間が立つにつれ眠さの為に、読書のペースは落ち今日子の機嫌も悪くなり最悪の様相である。
お互いにギスギスした雰囲気の中、ついにシャワーを浴びたまま、寝てしまう今日子。
厄介もまた、疲れきってうたた寝をしてしまっていた。

万事休す。今までの苦労が水の泡と消えた瞬間、厄介の落胆と安堵の入り混じった不思議な感情のあと厄介は泣きながら決心する。

身体が冷えきった今日子を助けるために、厄介は持ち前のサバイバル力を発揮し、
今日子の命を優先し依頼そのものを封印することのに決めた。
今日子の身体にあるメモを全て消し去り、5日間の痕跡をなくして帰っていった。

今日子さんの部屋の秘密

部屋を立ち去る際、厄介は今日子の寝室の天井にあるものを見てしまう。

見てはいけないものを見てしまった。

翌日、
須永昼兵衛の死因を特定できずに終わってしまったと、編集者の重信と会話をしていたところに今日子が現れる。

「死因は特定できました。今から証明します」
今日子は覚えていたのか?そんなはずは無い。では、なぜ?

出版物リストを見ただけでわかったと今日の今日子さんは説明します。
リストの作成者の名前を頼りに、出版社に問い合わせ社長に依頼の内容を聞き出し
必要な6冊と新作を読んだと言う。

昼兵衛は自殺では無い。なぜならノンシリーズと思われていた物が、
実は同じ登場人物が、脇役でさり気なく、目立たず、成長しながら登場し続けていたその人物のシリーズ物だったのだという。
99冊も読まなくても、
この6冊読めばわかることなのに、、
昨日までの今日子は、昼兵衛のミステリーを読みたい一心で、
全部読破しようとしたのでしょう。と続ける。
ファン心理とは、そういうものらしい。

発売月が全て同じ、そしてすべて須永フェスタを開催した作品であること。
須永昼兵衛はシリーズ物を必ず完結させてきた。
このノンシリーズ物はまだ完結していないため、完成させるまでは、
自殺するのはありえない。

この登場人物その人こそ、生涯独身を貫いた昼兵衛の初恋の相手で
若くして病気で亡くなっていたのだ。
それゆえ、昼兵衛の作品には死を軽々しく扱うことは無かったという。
このノンシリーズこそが、
今日子さんが愛する作家ならではの逸話から推理された結論です。

謎解きは、作家ならではの遊び心と大切にしたい人との思いを形にしていた、
素敵なお話でした。
須永昼兵衛の作品を読んでみたいと思いました。
シリーズ物もですが、このノンシリーズ物の6冊は興味をそそります。

厄介くんの今日子さんへの愛情を感じ取って、行動した今日子さんの心の中の変化が嬉しいですね。

記憶としては無くても、感覚としては二人の距離は縮まってきているように思います。
今日子さんの太ももに記された「厄介さんは信用できる」
が嬉しいですね。
厄介くんが見ることな無いでしょうが。

厄介くんにハッピーエンドは似合いませんが、応援しています。

もう一つ、天井にあったのは大きなメモ。
誰の筆跡かはわからないが、
「お前は今日から掟上今日子。探偵として生きていく」

誰が書いたんでしょう。
そして、なぜ、記憶がなくなったんでしょう。
今日子さんは自分で捜査したいと思っている気がします。

まえにも言ってましたよね。どうして探偵をしているのかと聞かれて
「わたしは、知りたいんです。」って。

ステンドグラスの人が怪しいですよね。
見張り役かな。
原作には出てきていないオリジナルキャラクターみたいですが、気になりますね。

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